難素材へのダイレクトめっき加工
簡便に金属皮膜形成が出来ますめっき法にて、従来は適用の難しかった難めっき素材へ直接メタライズを行います。
素材 | 特徴 |
アルミ | アルミ材料は表面に酸化皮膜が形成し易く、めっき皮膜形成のために従来は亜鉛置換を行うジンケート処理を行うのが一般的です。本工程では、ジンケート処理を行わず、直接、めっき処理が可能なため、簡便に金属皮膜形成が可能です。 |
ガラス | ガラスへのめっき皮膜形成は従来、粗化処理によるアンカー効果と触媒付与等のシード層形成が必要でしたが、本工程は特殊な高速DRY工程を組み合わせることで、簡便に、厚付けめっき皮膜形成が可能です。シードレスですのでエッチングも容易です。 |
ポリイミド | DRYプロセスを用いず、めっき皮膜形成が可能です。プライマー塗布方式、直接めっき方式 何れでも対応致します。 |
SUS | Ni下地めっきレスにて、Au,Cuめっきが可能です。 |




超耐食性Ni めっき加工 A-NI
電子製品等における電極体等におきまして、その接続や集電極においては、長期信頼性面から各種金属電極素材への耐食性向上のための表面処理技術が課題です。
本製品は、0.2μという薄い電解めっき法での塗膜にも関わらず、極めて高い耐食性を有しています。
硝酸ばっき試験
硝酸:69vol% ・温度:室温(23~25℃・時間:1時間、2 時間)
素材:C1020

ガラスへのダイレクトめっき
通常、ガラスへの直接めっきは密着性を確保するために、フッ酸等でガラス表面を強力に粗化しますが、弊社開発工程では素材をほとんど荒らさない独自の前処理と、独自の均一性の高い無電解めっきを採用することで鏡面光沢を持っためっき皮膜の形成が可能です。



めっき後の外観表面粗さ
素材をほとんど荒らさない弊社前処理により、ナノオーダーの表面粗さで高密着性のめっき皮膜を形成できます。


PETフィルムへのCuめっき
通常、PETフィルムへのCuめっきを行う場合、無電解Ni めっきをシード層とします。この場合、CuとNiのエッチングレートが異なり、パターンニングが難しいことや前処理で用いるPd触媒が残渣し、透明性が失われることがあります。特殊なプライマーを塗布することにより、PETフィルムの透明性を維持し、パターンニングすることが可能です。なお、プライマー種によっては裏面を黒色に見せることも可能です。
工程
前処理
↓
プライマー塗布
↓
めっき前処理
↓
無電解Cuめっき
↓
電解Cuめっき
めっき処理面

裏面

材料 :ルミラーU40シリーズ(東レ)
材料厚 :0.1mm
銅めっき厚:8μm狙い (無電解Cuめっき+電解Cuめっき)
粗化ニッケルめっき
樹脂との密着性向上などの用途に、めっき皮膜を粗化させて表面積を増加させたニッケルめっきが作製可能です。表面全体に凹凸があり、Rzは2.0μmを超えております。
FE-SEM二次電子像(40°傾斜)

材料:銅板
Niめっき厚:5.0μm〜
凹凸測定(レーザー顕微鏡)

Ra 0.31um
Rz 2.04um
チタン上ダイレクト金めっき、ステンレス上ダイレクト銅めっき
めっき難素材に代表されるチタンにダイレクトで金めっきやニッケルめっきが可能です。素材とめっきの間に欠陥はなく、密着性も良好です。また、ステンレス上にダイレクトに密着の良い銅めっきも可能です。
チタンへのダイレクト金めっき例

Auめっき厚:0.2μm〜
ステンレスのダイレクト銅めっき例

Auめっき厚:3.0μm
不織布へのめっき
不織布線維へ各種めっき皮膜を均一にコーティングする技術です。

Niめっき厚:0.1μm〜

Niめっき厚:0.1μm〜



材料:PP織布
Snめっき厚:0.5μm〜

めっき + フォトリソエッチング
Cu電極付素材またはダイレクトめっきによりCu形成し、フォトリソエッチング工程でパターニングを行い、最終めっき処理(金等)を行う、トータル的に配線基材づくりのお手伝いを行います。





Au,Agナノ粒子ペーストを部分塗布しレーザで焼結する技術


ナノ粒子ペーストをインクジェット法にて製膜を行い、レーザーで局所加熱することで部分的なメタライズが可能です。マスクレスですので、簡易的な部分メタライズが可能です。
難めっき材である64チタンへも製膜可能です。
茨城大学、㈱M&M研究所との共同開発(特願2017-168700)




マスキングなしで様々な形状に対応可能(※基材:64チタン)
金属種 | Au, Ag |
ベース基材 | 64Ti, SUS304, Cu, コバール、Niめっき |
基材形状 | 100mm × 100mm × 高さ 45mm 平面、曲面の頂点付近(インクが垂れない角度) |
膜厚 | 0.1~0.3μm程度 |
最小エリア | Φ200μm(表面粗さやインク塗布量で変わります) |
金属膜形状 | 任意形状を作製可能 |
マスク素材(PP, PE布:不織布)へのめっき
当社不織布へのめっき技術を応用して、抗菌作用が有ると言われるAg及びCuをマスク素材であるPP、PE不織布へめっき手法にて皮膜してみました。マスクガーゼのようにマスクに挟んで使用可能です。


PP布へのCuめっき


PP布へのAgめっき